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自動倉庫の種類・導入方法

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目次
本記事の監修者
岡谷システム株式会社 河原さん
岡谷システム株式会社
常務取締役 河原氏

岡谷システム株式会社
常務取締役 河原氏

岡谷システムは、搬送自動化に関わるマテハン機器のシステム開発を行っています。350年以上の歴史を誇る岡谷鋼機株式会社のグループ総合力により、エンジニアリング業務から、システム開発・設備導入までを一貫して請け負うことが可能。

マテハン機器メーカーのパートナーSIerとしても活動しており、搬送業務の自動化・省人化を叶える提案を得意としています。

自動倉庫の仕組みとは

自動倉庫

※AutoStore(ロボットストレージシステム)の正規日本販売店は、株式会社オカムラです。

自動倉庫とは、「倉庫制御システム(WCS)」と呼ばれるシステムとの連携により、倉庫内の資材の入庫や保管、出庫までの一連の作業を自動化できる倉庫のことです。

Autostoreと呼ばれる自動倉庫では歩行レス化が可能なため、保管スペースを省スペース化できたり、運用を重ねることで入出庫頻度の高い資材が上部に保管されるなど、保管方法が最適化されることが特徴です。

自動倉庫導入の近年の傾向

グローバルインフォメーションによると、世界における自動倉庫の市場規模は2021年79億5000万米ドル(9200億円)から年間9.2%のペースで拡大、28年に147億1000万米ドル(1兆7022億円)に達すると予測されています。(※2022年3月時点での情報です。)

自動倉庫導入が加速した背景には、コロナ禍による宅配ニーズが急速に高まったため、倉庫の取扱量が増大したことが挙げられます。

自動倉庫は、物流現場における自動化システムとして収益性が高いのですが、導入するとなれば設備投資に高額な費用がかかります。自動倉庫を購入する前に在庫管理に関する分析や自動倉庫の導入にはラックや自動化システム、ソフトウェアの設置をおこないます。システム全体に多くのコストが発生するほか、システム以外にもセットアップは正確でなければならないため、熟練の労働者も必要となるでしょう。これらのコストを抑えることができれば、導入率が加速する可能性もあると言われています。

※参考元:https://www.logi-today.com/479114

自動倉庫を導入するメリット

生産性が向上する

人手による長時間労働は疲労を伴い、集中力が途切れるとミスも増えるので業務交代や休憩時間を取りながら作業をしています。冷蔵・冷凍庫での作業も長時間は不可能です。自動倉庫でロボットが24時間365日休まず稼働し続けても疲れることはありません。危険な場所や過酷な環境でもロボットなのでメンテナンス以外は対応可能です。ロボットが代わりにおこなえば、疲労による生産性の低下やミスが軽減されるため生産性や作業効率も向上します。

品質の安定化

人が作業をした場合、作業量が多くなると発注ミスが起きる可能性がありますが、自動倉庫は作業量にかかわらす一定の品質を保つことができます。倉庫の出入りが多ければ商品に異物が混入する恐れや温度・湿度による変化に影響を与えるといったリスクも高まるでしょう。

商品や保管場所に適したシステムを導入した場合、バーコードで商品を管理するといつ、どこに商品があるのか明確になり、取り扱いに注意しなければならない場所や物に対しても安全に作業を進めることができます。

倉庫内スペースの有効活用

倉庫内で人による作業をおこなうと通路を確保する必要があります。作業するスペースも限られるため、デッドスペースが生まれ倉庫内を有効活用することができません。自動倉庫を導入するとスペースを有効活用できるほかに、天井も保管場所として利用することも可能です。倉庫内に保管場所が増えるので多くの商品を効率良く保管することができます。繁忙期でも人を補充することもなくなるでしょう。自動倉庫導入は人件費の削減にも繋がります。

自動倉庫の種類とメーカー例

Autostore(AutoStore社)

AutoStore社が提供する自動倉庫型ピッキングシステムは、グリッド上面を縦横無尽に走行するロボットがグリッド内に格納されたビンを吊り上げ、ポートへ搬送。高い収納効率を強みとしています。

特に多品種少量の商品を扱うEC業界の物流拠点やメーカーの物流倉庫などで多数導入されています。日本国内では、オカムラ社が正規代理店として販売しています。

ロータリーラック(オカムラ社)

ロータリーラックは、入出庫・保管・仕分け作業を1台で自動化できる自動倉庫システムです。導線に合わせて取り付けた複数個所の垂直搬送機でケースを入出庫。各段が独立して水平旋回する独自の機構なため、他社の自動倉庫と比較して高速で入出庫でき、かつ収納効率も高いことが大きな特徴です。

また順立て出庫・配膳など、荷姿にとらわれず、フレキシブルな用途で活用できます。

自動倉庫の導入までの期間とフロー

自動倉庫の導入までの期間は、問合せから本稼働までで10ヶ月~15ヶ月程度です。

導入までのフローは以下の通りです。

①要件確認及び概算見積

工場の平面図上で、自動倉庫の設置場所を確認します。 その後、格納する資材の荷姿(ケース・パレット等)や、保管数量・入出庫能力を確認します。

自動倉庫はカスタマイズ性が高く、運用方法に応じて規模が変わることから、見積もり段階で細かく運用方法を確認します。

概算見積では、レイアウトや構造を決定。導入前にあらかじめ入出庫能力を算出することが可能です。

②詳細な仕様確定

導入箇所・保管量・入出庫能力の決定後、CADデータにて設置シミュレーションを行います。

入出庫に使用するコンベアや他の設備連携が必要な場合、通信仕様や運用方法などを決定。 倉庫制御システム(WCS)の操作で使用するタブレットやハンディ端末が必要であれば、併せて操作方法を確定します。

③導入準備~走行テスト

自動倉庫を導入し、制御サーバーとの通信テストや、他システムとの連携テストを実施。
運用仕様で決めた入出庫フローをスムーズに行えるかを確認します。

④本稼働立会い

工場内で本稼働を実施。問題が無ければ検収のうえ、稼働開始となります。

自動倉庫の能力は、納期に大きく関わる
岡谷システム株式会社 河原さん

岡谷システム株式会社
常務取締役 河原氏

自動倉庫は、製品によって解決できる課題が異なります。より省人化につなげるためには、要望に合わせた機器選定、工場導線に合わせたシステム構築が必要です。

岡谷システムは、岡谷鋼機グループのネットワークを活用し、マテハン機器の選定・導入・システム構築までワンストップでの提供も可能です。ぜひ自動倉庫の導入時は一度お問い合わせください。

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自動倉庫の導入メリット

自動倉庫を導入することで、主に2つのメリットがあります。

保管場所を省スペース化できる

自動倉庫の強みは、完全歩行レスでピッキング・保管作業ができること。
歩行スペースや工場の上部空間を活用できるため、倉庫の省スペース化につながります

負担を減らし、効率的に運用ができる

自動倉庫は、倉庫制御システム(WCS)と連携し、商品の入庫や保管、出庫などの一連作業を自動化することが可能です。

また入出庫の履歴管理が可能なため、ミスのない先入先出、滞留期間管理も可能です。

自動倉庫と一緒に導入されるマテハン機器は?

自動倉庫は、他のマテハン機器との相性が良いことから、さまざまなマテハン機器と複合的に導入されています。例として以下のように活用されています。

製造業向け

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大手製造業を中心に、自動化が進められている「工場内の搬送自動化」。 労働力不足とコスト削減、変種変量の生産を目的として、搬送自動化が重要なテーマとなっています。
当サイトでは、工場内搬送自動化の費用対効果からマテハン機器、導入事例まですべて紹介。自動倉庫以外のマテハン機器も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

他にも活用されているマテハン機器
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岡谷システムキャプチャ

引用元:岡谷システム公式HP
(https://www.okaya-system.co.jp/)

製造業の課題解決に尽力する岡谷鋼機株式会社のグループ会社として、「工場内搬送自動化」の提案からシステム構築までを請け負う岡谷システム株式会社。

グループ会社の知見を活かし、搬送自動化に関わる機器の販売から工場導線に合わせたシステム開発までを一貫して提案しています。工場の導線に合わせた機器の選定・システム構築を通して、企業の業務効率化・省人化に貢献しています。

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