AGVの選び方
倉庫内搬送業務は、効率化が求められています。その中で注目されているのがAGVです。無人で荷物の搬送が可能なことから、物流業界や製造業界で導入されています。しかし、AGVは選び方を間違えると、効率化につながりません。選び方のポイントを押さえておきましょう。ここでは、AGVの選び方のポイントを紹介します。
選び方のポイントについて
AGVには多種多様な種類があります。AGVの選び方のポイントは、一言で言うと「自社の用途に合うAGVを選ぶ」です。では、用途に合うAGVを選定する際に注目すべきポイントはどこでしょうか?
AGVの選定基準にすべきポイントは、「重量」「形状」「環境」です。それぞれ詳しく解説します。
重量で選ぶ
AGVを導入することで、搬送中の作業員が直接事故を起こすリスクがなくなります。しかし、AGV自体の破損といった事故の可能性は考慮しなければいけません。AGVを導入するからといって、安全性を軽視しないようにしましょう。
AGVで安全に運ぶために意識したいのは、運ぶものの重量です。AGVは搬送できる重量が決まっています。対応重量は機種・タイプによって異なり、数百キロに対応しているものや数十トンもの重量物を運べるものなど幅が広いです。どのような荷物を搬送するのかを決め、適した重量のAGVを選んでください。
形状で選ぶ
重量の他にAGVのタイプを決める要素には、形状があります。重量と同様に、搬送するものの形状によって対応しているAGVの種類が異なる点に注意しましょう。AGVには、積載型や低床型、牽引型などがあります。積載型は台車タイプで荷物を直接積載可能です。低床型は、搬送したい物の下に潜り込んで持ち上げて搬送します。牽引型は、棚ごと引っ張って搬送するタイプです。
たとえば、段ボールのような「箱」を大量に運ぶのでしたら、牽引型のAGVが適しています。段ボールを個別に運ぶ場合は、積載型が向いているでしょう。棚にある商品をピッキングエリアに搬送する際は、低床型が適しています。どのような形状の商品を取り扱うのかを考えて、AGVの種類を選別する必要があります。
使う場所で選ぶ
使う場所によっても、選ぶべきAGVの種類が異なります。使用環境でAGVを種類分けするのでしたら、屋内の使用を想定したタイプ、屋外環境にも対応しているタイプの2種類です。一般的なAGVは屋内環境を想定しており、屋外型が特殊なAGVという区分になります。屋外での使用の有無を選定基準にするといいでしょう。
建屋間搬送など、屋外環境を搬送する場合は、屋外型を選ばなければいけません。屋内のみで使用を想定しているのでしたら、通常のAGVを選んで問題ありません。
カスタマイズ可能なタイプを選ぶ
AGVには、重量・形状・環境によって種類があります。しかし、自社で想定している使用方法や搬送工程が既製のAGVで対応していないケースもあるでしょう。その場合は、カスタマイズ可能なAGVを選ぶことも選択肢に入れる必要があります。
たとえば、リフター機能が付いたタイプ、フォーク機能が付いたタイプなどが考えられます。搬送物や利用環境に応じてカスタマイズ可能なタイプを選べば、自社の業務にぴったりのAGVを選定できて、業務効率アップにつながることが期待できます。既製品ではぴったりの物がない場合は、カスタマイズ可能なタイプを検討してみてください。
自社の使い方に合うAGVを選択しよう!
AGVは、搬送工程を自動化し、作業員による搬送負担を軽減できることから、多くの工場や倉庫で導入されています。AGVを活用すれば、大幅に業務が効率化します。ただし、AGVといっても様々なタイプがあります。使用用途に合わなければ、効率化できないばかりか、事故や故障のリスクが発生しかねません。自社の導入環境や用途に適したタイプのAGVを選ぶことが大切です。
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岡谷システム株式会社
製造業の課題解決に尽力する岡谷鋼機株式会社のグループ会社として、「工場内搬送自動化」の提案からシステム構築までを請け負う岡谷システム株式会社。
グループ会社の知見を活かし、搬送自動化に関わる機器の販売から工場導線に合わせたシステム開発までを一貫して提案しています。工場の導線に合わせた機器の選定・システム構築を通して、企業の業務効率化・省人化に貢献しています。