工場内搬送自動化の費用目安は?
- 岡谷システム株式会社
常務取締役 河原氏
岡谷システム株式会社
常務取締役 河原氏
岡谷システムは、搬送自動化に関わるマテハン機器のシステム開発を行っています。350年以上の歴史を誇る岡谷鋼機株式会社のグループ総合力により、エンジニアリング業務から、システム開発・設備導入までを一貫して請け負うことが可能。
AGVや自動倉庫など、マテハン機器メーカーのパートナーSIerとしても活動しており、搬送業務の自動化・省人化を叶える提案を得意としています。
本記事では岡谷システム監修の元、各機器の費用目安や費用対効果を紹介します。
工場内搬送自動化に使用する機器の費用目安
AGV(無人搬送車)
工場や物流倉庫などで人の代わりに搬送作業を行うAGV。車輪のついたロボットが荷物を上に載せる、荷台を牽引するなどして荷物を自動搬送します。
AGVの費用目安は、1台あたり200~500万円 。 積載型・牽引型・低床型など搬送方法の違い、経路誘導式や追従式など誘導方法による違い、あるいは重量物への対応など、タイプやメーカーによって費用は異なります。 また、システムで制御する場合は別途構築費用が必要となります。 ケースやコンテナをダイレクトに運搬して、保管用のラックに入出庫するCTU。大量のケースを一度に運んだり、平置きの棚にケースを収納することもできます。 CTUの費用目安は、1台あたり800~1,000万円程度。ただし、実際に導入する場合は、本体価格だけでなく充電器やシステム費用などの諸費用がかかるため、具体的な費用総額は問い合わせて確認する必要があります。 倉庫内における商品の入庫や保管、出庫といった一連の作業を自動化する自動倉庫。一般的な倉庫とは異なり、保管設備や制御装置、搬送装置や在庫管理装置などを倉庫内に配備し、それぞれの業務・保管物に合った独自の管理システムを構築します。 パレット型やバケット型、フリーサイズ型、ムービングラックなどタイプはさまざまですが、いずれも収納規模や入出庫能力に合わせてカスタマイズするため、費用相場は数千万円~、場合によって億単位の規模になるケースもあります。高額ですが、膨大な量の荷物を自動ピッキング・自動保管できることから、近年多くの企業で導入が進んでいます。 多関節ロボットといっても、設置場所やハンドの取り付け方など、条件によって導入コストが大きく異なります。目安としては1台あたり3,000万円~ですが、あくまでも目安程度と考えた方が良いでしょう。 多関節ロボットはロボットハンドや架台に加え、必要に応じて安全柵やビジョンセンサーなどさまざまな周辺機器が必要です。 AGFは、システム制御やレーダー検知によって、安全かつ無人で搬送を実現するフォークリフトです。荷積み・荷下ろし・入出荷・保管・工程間でパレットやラックを無人で搬送・格納し、作業自動化を実現します。 AGFの費用相場は、1台あたり1,500万円ほど。本体価格のほか、充電器やシステム費用などの諸費用が別途かかるため、具体的な費用は問い合わせて確認するとよいでしょう。 工場の自動化は大きな投資になります。しかし、事業拡大や生産性向上を目指している企業を中心に、工場内の搬送自動化はどんどん進められています。 岡谷システムは、岡谷鋼機グループのネットワークを活用し、マテハン機器の選定・導入・システム構築までワンストップでの提供も可能です。予算に合わせた提案も可能なため、ぜひ一度ご相談ください。 設備を導入する際は、初期費用や維持費用だけでなく、費用対効果もしっかりと把握しましょう。特に、投資した金額を回収する期間は重要なポイント。どんなに高機能でも、作業員の生産性とさほど変わらないのであれば、自動化によるメリットはあまり得られないかもしれません。 一方で、どんなに高額でも、生産性が大きく変わり、費用対効果が見込めれば自動化は成功と言えます。
ここでは、工場内の搬送を自動化した場合の費用対効果の計算方法を解説します。
たとえば、以下の条件の場合の計算方法を紹介します。
人件費:(500万円 / 年)×(削減人数4名)= 2,000万円/年 年間コスト:(機器導入費1億円)÷ (減価償却期間8年)+(維持費150万円/年)= 1,400万円/年 投資対効果:(2,000万円/年)-(費用1,400万円/年)=600万円/年 搬送自動化は、高い設備投資と考えられがちですが、実は投資対効果が大きいことが特徴です。事業拡大に向け、作業効率化が求められる企業こそ、ぜひ工場内搬送自動化を検討してみてはいかがでしょうか。CTU(コンテナ搬送ロボット)
自動倉庫(Autostore・シャトル式自動倉庫・ロータリーラック)
多関節ロボット(パレタイズ・デパレタイズ自動化)
AGF(無人フォークリフト)
常務取締役 河原氏それでも効果がある!工場内搬送自動化の費用対効果の計算方法
投資費用1億円で4人分のコスト削減の場合、費用対効果は600万円/年
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岡谷システム株式会社
製造業の課題解決に尽力する岡谷鋼機株式会社のグループ会社として、「工場内搬送自動化」の提案からシステム構築までを請け負う岡谷システム株式会社。
グループ会社の知見を活かし、搬送自動化に関わる機器の販売から工場導線に合わせたシステム開発までを一貫して提案しています。工場の導線に合わせた機器の選定・システム構築を通して、企業の業務効率化・省人化に貢献しています。