リフトソリューションについて
次世代のAGVとも呼ばれる自律走行搬送ロボットAMRは、さまざまな現場で搬送作業を自動化できると期待されています。その効果的な活用のためには最適なトップモジュール選定が重要です。ここでは、システムソリューション、リフトトップモジュールについて解説します。
リフトソリューションとは?
AMRは自動的に物品を運搬し、棚などから取り出して適切な場所に配置できる搬送ロボットです。作業者の移動距離を大幅に改善でき、特に大規模な物流倉庫内では効率生が飛躍的に向上するとして、多くの工場内で活用されています。
ただしAMRを効率的に活用するには、プログラムと設定が重要です。特にトップモジュールの選定が鍵となっていて、AMRとトップモジュールを適切に併用することで、さまざまなアプリケーションに対応することができるようになります。
フォークリフトやハンドパレットの代替として使用
AMRのトップモジュールは、フォークリフトやハンドパレットの代わりとして活用でき、重量物の搬送を行う現場で多く採用されています。
例えば、トラックへの荷積み・荷下ろしはフォークリストで行い、倉庫内への搬送をリフトを搭載したAMRを使用するなど、分業している場合もあります。
また製造現場では、ラインの最後から完成品を倉庫へ搬送する際に使われています。
パレットの運搬だけでなく、カートに潜り込んでリフターでカートを持ち上げ、カートごと搬送するというケースもあります。
導入の課題と解決
AMRは重量物を搬送するので、以下のような課題があります。
- 荷の受渡しや移送中の荷の落下による人との衝突
- 荷の受渡し場所での人検知装置無効化によるAMRとの接触
- 重量増加による停止性能の低下から引き起こされる停止距離の増加
- トップモジュールの可動部への挟まれや巻き込み
ISO3691-4に記載されている、荷役の落下防止、牽引する車両、コンベア付き車両に関する要求に基づき、トップモジュールは設計されてます。設備側の安全対策やAMR運用の区域決定も必要です。
AMRを導入する場所、環境、運用方法など、十分に検討することで、適切なシステム構築ができるようになります。
導入事例
染色工場
従来は有人フォークリストを使用して90トンの布地を生産現場に輸送していました。AMRを導入したことにより、輸送作業を自動化して作業者の負担を軽減しただけでなく、1日あたりの最大搬送料を200トンまで増加できました。
製薬会社の医薬品工場
以前は有人フォークリフトによって梱包材を載せたパレットを倉庫内に輸送し、そこで専用フォークトラックがパレットを持ち上げて大型ラックへ格納していました。AMR導入後は、週の労働時間が最低でも35時間短縮され、人は他の活動へ集中できるようになりました。
まとめ
AMRの導入は、作業効率を大幅に向上させ、作業員の負担軽減や他の仕事の効率アップが期待されます。
AMRを効率良く活用するためには、どのような目的・環境・場所で、どのように活用するのかを検討し、最適なリフトソリューションを行うことが重要です。
導入する前に、現場も含めてよく話し合い検討してみましょう。
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岡谷システム株式会社

引用元:岡谷システム公式HP
(https://www.okaya-system.co.jp/)
製造業の課題解決に尽力する岡谷鋼機株式会社のグループ会社として、「工場内搬送自動化」の提案からシステム構築までを請け負う岡谷システム株式会社。
グループ会社の知見を活かし、搬送自動化に関わる機器の販売から工場導線に合わせたシステム開発までを一貫して提案しています。工場の導線に合わせた機器の選定・システム構築を通して、企業の業務効率化・省人化に貢献しています。