AGV導入時のポイント
物流のDX化で注目が集まる「AGV」はAutomatic Guided Vehicleの略であり、日本語では「無人配送車」を意味します。ここではAGVの導入時に気を付けるべき点や有効活用するために必要なポイントなどを解説していきます。
AGVを活用するためのポイントは?
AGVを有効活用するためにはさまざまなポイントを押さえておく必要があります。こういったソリューションは導入することが目的ではなく、導入したその後に達成すべき目的があるはずです。ここでは活用するためのポイントをいくつか紹介しますので、ぜひ覚えていって下さい。
自社の現状や課題を明確にすること
先にも述べた通り、AGVの導入は導入した後に効果を得るための手段であり、目的ではありません。そしてそういった目的があるということは業務上の何らかの課題があり、現状よりもよい状態にするために導入を検討するはずです。導入したうえでしっかりと効果を得るためにはまず自社における現状、そして解決すべき課題が何なのかを明確にしておきましょう。どういった課題をAGVの導入によってどう解消するのか、目標・目的を具体化して導入するようにしましょう。
費用対効果を明確にすること
AGVを導入する大きな目的の一つに挙げられるのがコスト削減です。これによってどれだけのコスト削減効果が得られるのかも非常に重要な要素ですので、導入前の計画・検討と導入後の進捗確認は必須と言えるでしょう。また、導入によるコスト削減は単純に人員減少に伴う人件費に限りません。従業員の疲労や不注意、繁忙に起因する人的エラーなどによる損失も削減が見込まれるコストであると考えることができます。また、システムのアップデートにどこまで対応できるか、どのような他システムと連携できるかなど導入後の想定される発生コストもしっかりとケアしておきましょう。これら全てを包括的に検討し、どれほどの経済的メリットが得られるかを検討しておきましょう。
現場の状況や課題に適したAGVを選択すること
AGVに限らずですが、どのようなシステムでも過剰な機能は必要ありません。どれだけ魅力的な機能がたくさん備わっているソリューションだとしても、使わなければ意味がないからです。現場が実際に搬送するモノや周囲のロボット、従業員の状況など事業所によって事情や条件はさまざまです。他にも作業工程の問題や外部連携機器、倉庫・工場の状態など特徴を最大限に把握・勘案し、現場に最も適したAGVの選択・導入を行いましょう。そうすると導入後に得られる効果もより大きなものになるでしょう。
他のシステムや機器との連携も検討すること
AGVをただ導入するケースは少なく、多くは他のシステムなどと連携を図り効果の最大化を狙います。例えばピッキング・フォークリフトとの連携です。無人配送においては必ずラックや台車のうえに荷物を載せるという作業が必要ですので、この積載作業もシステム化するとより効率化が図れます。他にもシャッターやエレベーターとの連携、トラックの発着地点であるバース管理システムとの連携、倉庫管理システムとの連携などが可能であり、自社の備えている機能やシステム状況に合わせて検討するようにしましょう。
自社に適したシステム選びを
ここまで紹介してきた通り、AGVの導入効果を最大化するためには自社に適合したシステムの導入が必須です。より多くのシステムを知っておくことによって導入の選択肢は増えますから、しっかりと知識を付けたうえでシステム選びを行いましょう。このページで紹介したような「押さえておきたいポイント」をしっかりとおさらいし、自社の導入目的は何なのか、どういった効果を期待するのかを明確にしたうえで検討を進めていきましょう。
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岡谷システム株式会社
製造業の課題解決に尽力する岡谷鋼機株式会社のグループ会社として、「工場内搬送自動化」の提案からシステム構築までを請け負う岡谷システム株式会社。
グループ会社の知見を活かし、搬送自動化に関わる機器の販売から工場導線に合わせたシステム開発までを一貫して提案しています。工場の導線に合わせた機器の選定・システム構築を通して、企業の業務効率化・省人化に貢献しています。