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AMRのガイドレスについて

各種工場や物流倉庫など、慢性的な人手不足に悩まされる現場では施設内での搬送作業を担ってくれるAGV(自動搬送車)を導入しているケースも多いことでしょう。しかしAGVは予め定められたルート上のみしか走行できないため、頻繁にレイアウト変更がなされる現場などでは、その都度設定をやり直す手間が発生してしまいます。そんな常識を覆したのがガイドレス走行を可能としたAMR(自律走行搬送ロボット)なのです。

こちらではAMRのガイドレス機能がもたらすメリットや、ガイドレスを実現する機能「スラム」の仕組み、AMRの注意点やデメリットなどをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

なぜ「ガイドレス」なのか?

まずは「AGV(無人搬送車)」と「AMR(自律走行搬送ロボット)」の違いについて確認していきましょう。併せて、AMR・AGVの運用における「ガイドレス」の言葉の意味についてもご説明しておきます。

ガイドレスを実現する技術「SLAM」とは

AMRはガイドレスで自律走行が可能ですが、それを可能にしているのが「SLAM」(Simultaneous Localization and Mapping)という技術になります。日本語では「位置特定と地図作成を同時に行う」といった意味合いです。簡単に言えば、AMRに内蔵されているソフトウェア上の地図(マップ)で現在いる位置と、向かうべき位置を適切に判断できる能力ということになります。

その上で、AMRが自律走行するためにはSLAMとLiDAR(レーザースキャナ)、カメラ、ToFセンサーなどを連携させることも不可欠。例えば人間が急に横切ってきたり、落とし物などの障害物が現れた場合などは各種センサーが感知し、回避運動や一時停止を指示。接触事故を回避することができます。

ガイドレス(AMR)を導入する3つのメリット

上記の通り、AMRは決まったレールの上のみしか走行できない「鉄道型」ではなく、走行可能な場所であれば自由自在に走らせることができる「自家用車・タクシー型」に喩えることができます。そうした特性によってもたらされるメリットには、以下のようなものがあります。

床面工事が不要で導入がスムーズ

AGVを導入する場合、工場や物流倉庫の床面に「ガイド」となる磁気テープなどを走行ルートに沿って敷設・設置する作業が必要です。完了まではAGVを運用することはできず、工場や倉庫の運用も一部制限される場合もあり得ます。その点、AMRであればガイド設置作業は不要であり、スムーズに導入・稼働させることができます。

レイアウト変更への柔軟な対応

例えば、物流倉庫などで商品をストックしておく棚が配置変更されたり、工場で生産性向上のために製造ラインのレイアウトを変更するといったことは珍しくありません。そうした場合、AGVは変更内容に合わせて「ガイド」も変更し直す必要がありますが、AMRであれば物理的変更は必要なく、ソフトウェア上の地図を変更するなどで対応できます。

人との共存が可能

AGVは予め設定された「ガイド」上しか走行できないのに対し、AMRは各種センサーによって障害物を感知し、接触を回避することができます。それゆえ、スタッフが利用する通路を共用するカタチでの運用も自在。安全性を確保しながら、作業効率を高めることができます。

知っておくべき注意点とデメリット

AMRは自律走行可能というのが大きなメリットですが、環境によっては精度にバラつきが出てしまう可能性もあります。例えば床や壁がガラス張りだとセンサーが状況を誤認したり、特徴のない広い空間で自分の位置を見失うといった事態が考えられます。

また、AGVに比べコストは高額になりがちです。AMRは本体により高性能なソフトウェアや各種センサーを搭載するため、本体価格はAGVよりも高価というのが相場。また複数のAMRを同時に運用しようとする場合は安定したWi-Fi環境が不可欠となるため、そうした環境整備のための費用も必要となります。

失敗しないAMR選定のポイント

筆頭に挙げられるのは、導入する現場での搬送物の重量と形状に対応している機種かどうか。とりわけAMRのペイロード(可搬重量)の確認は必須となります。また導入する現場に段差やスロープがある場合は、走行可能な勾配や段差のスペック確認も忘れてはなりません。もうひとつ、販売元のサポート体制、特に故障時やマップ更新時のアフターフォローの有無をチェックしておくことが推奨されます。

業務効率向上の期待が高まるガイドレスのAMR

以上の通り、ガイドレス走行が可能なAMRは搬送業務の柔軟性という面でAGVよりも優れているというのが大きな魅力。例えばレイアウト変更が頻繁に発生する工場や倉庫などでも、設定変更を容易に行うことができ、効率的に運用することができます。生産現場や物流現場での業務効率向上が大いに期待できると言ってよいでしょう。ぜひ、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

監修

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岡谷システム株式会社

岡谷システムキャプチャ

引用元:岡谷システム公式HP
(https://www.okaya-system.co.jp/)

製造業の課題解決に尽力する岡谷鋼機株式会社のグループ会社として、「工場内搬送自動化」の提案からシステム構築までを請け負う岡谷システム株式会社。

グループ会社の知見を活かし、搬送自動化に関わる機器の販売から工場導線に合わせたシステム開発までを一貫して提案しています。工場の導線に合わせた機器の選定・システム構築を通して、企業の業務効率化・省人化に貢献しています。

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